ゴルフ人口は、90年代がピークと言われており、その後徐々に人口が減少しています。笹川スポーツ財団が2024年6月〜7月に実施した「スポーツライフに関する調査」によれば、年1回以上ゴルフ(コース・練習場)を行った20歳以上の推計人口は912万人で、2000年の1,332万人から24年間で約420万人減少しています。
※参照元:笹川スポーツ財団「スポーツライフ・データ2024」(https://www.ssf.or.jp/thinktank/sports_life/data/golf.html)
別系統の統計である日本生産性本部「レジャー白書2025」では、ゴルフ(コース)の参加人口は2024年時点で480万人と、前年の530万人から9.4%減少し、500万人を割り込んでいます。集計対象や定義は異なりますが、いずれの調査でも長期的な縮小傾向は共通しています。
※参照元:公益財団法人日本生産性本部「レジャー白書2025」(https://www.jpc-net.jp/research/list/leisure.html)
減少の主因として挙げられるのは、ゴルファーの高齢化、若い世代のゴルフ離れ、プレー費・用具費を含むコスト負担の重さ、そしてビジネス接待文化の衰退によるプレー機会の減少です。これらのデータを参考に、ゴルフ場経営者が取るべき対策を考察していきましょう。
ゴルフ人口減少の背景には、社会的、経済的要因が含まれています。
たとえば、ゴルフのコスト高やライフスタイルの変化が影響していると考えられるでしょう。50歳以下の世代は、言わばゴルフ離れの世代。会社の取引先とゴルフをする機会も減り、仕事の付き合いでゴルフを始める人は少なくなりました。
自分でゴルフを始めようとしても、ゴルフ用具や練習にお金がかかってしまいます。家庭を持っていれば、生活や教育などさまざまな面においてお金が必要な中で、ゴルフを続けることは難しいという点が、ゴルフ人口減少の背景にあるのでしょう。
ゴルフ人口の減少は、ゴルフ場の収益の減少や運営コストの増加、顧客満足度の低下など、ゴルフ場経営に深刻な影響を与えます。
ゴルフ場は、プレー代をはじめ、年会費などがおもな収入源となっているため、ゴルフ人口の減少はダイレクトに影響を及ぼします。また、土地の税金やメンテナンスに多額の経費がかかっていることも事実。長年運営しているゴルフ場であれば、設備などのメンテナンス代もより増加してしまうでしょう。 収益が下がれば当然人件費もカットされ、サービスや設備の質も落ちてしまい、顧客満足度の低下も懸念されます。
これらの影響を分析し、経営者が取るべき具体的な対策を講じる必要があります。
ゴルフ人口の減少と並行して、ゴルフ場経営にはもう一つの構造課題が迫っています。2025年問題、すなわち団塊世代が後期高齢者となり、長年ゴルフ場を支えてきたコアプレーヤー層がプレー頻度を落とす局面の到来です。来場者数の減少が加速する可能性は高く、収益面でのインパクトは小さくありません。
同時に、運営側でも人手不足が深刻化しています。キャディ、フロント、コース管理スタッフのいずれも、地方を中心に採用が困難になっており、人件費は上昇傾向です。実際、2024年には信州伊那国際ゴルフクラブ、仙台空港カントリークラブ、東名小山カントリークラブなど、地方のゴルフ場で経営破綻が相次いでいます。
こうした課題に対処するためには、業務の自動化による省人化、データに基づくリピート顧客の維持、若年層・初心者向けの新しいプレースタイル設計など、これまでの運営の延長線上にはない打ち手が求められます。詳しくは「ゴルフ場の2025年問題について」「ゴルフ場の人手不足問題」もあわせてご覧ください。
ゴルフ人口の減少は、ゴルフ場経営に対して「来場単価の維持」「来場あたり収益の最大化」「固定費の圧縮」という3つの命題を同時に突きつけます。これらに人手と既存業務フローだけで立ち向かうには限界があり、業界内でも経営改革の方向性が議論されています。
首都圏1都8県のゴルフ場支配人67人を対象とした調査(月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド誌)では、「ゴルフ場改革7つの提案」のうち最も有用と評価されたのが「スマートゴルフ場化の推進」で、約7割の支配人が「有用」と回答しています。Wi-Fi整備、自動チェックイン・チェックアウト、精算のオンライン化を柱とするこの構想は、運営コストを抑えながらプレースタイルの多様化に応える解として、業界内のコンセンサスが形成されつつあると言えるでしょう。
※参照元:GEW(月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド)「プレー人口激減期(18-23問題)とゴルフ場(2)」(https://www.gew.co.jp/market/g_67305)
クラウド型基幹システムは、このスマートゴルフ場化を構成する中核要素です。具体的には次の3点で、前述の3つの命題に同時に効きます。
1. 来場あたりの対応工数を削減する
自動チェックイン、オンライン精算、セルフ会計などにより、フロントやキャディマスター室の業務負荷を圧縮できます。来場者数が減少しても、人件費を比例的に下げることが可能になります。
2. リアルタイム稼働データに基づき、料金と集客を最適化する
予約状況・天候・季節要因をデータとして蓄積・可視化することで、空き枠の動的な料金設定や、需要が落ち込む曜日・時間帯への集客施策を精緻に打てます。9ホール対応や時短プレーといった、若年層・初心者向けの新しいプレースタイル設計にもデータが活きます。
3. 顧客データを起点にリピートを設計する
来場頻度、プレー履歴、購買データを統合管理することで、画一的なDMから脱却し、休眠会員の掘り起こしやロイヤル顧客への優先案内など、顧客セグメント別の施策が可能になります。
加えて、なぜ「クラウド型」である必要があるのかという論点も重要です。オンプレミス型の旧来システムは、機能改修や法改正対応のたびにベンダー依頼と追加コストが発生し、サーバー保守やバックアップも自前で抱え込みます。ゴルフ人口が拡大していた時代は、こうした固定的なIT投資を売上で吸収できました。しかし、来場者数が構造的に減少するこれからの局面では、固定費を圧縮しながら機能改善を継続的に取り込めるクラウド型のほうが、経営合理性が高いと言えるでしょう。
ゴルフ人口減少という外部環境を変えることはできませんが、来場者一人あたりの収益と運営コスト構造はゴルフ場側でコントロールできます。クラウドシステムの導入は、そのコントロールを取り戻すための実装手段です。
富士テレコムのクラウド型基幹システム「シン・クラブメイト」は、ゴルフ場経営における課題の解決に寄与するツールです。
システムを導入することで、運営効率や顧客満足度の向上、コスト削減など、ゴルフ人口減少におけるゴルフ場への負の影響への対策が可能になります。たとえば、各管理機能によって、予約管理や顧客管理などの業務を効率的に。チェックインや精算も自動で行えるようになるため、スタッフが対応する必要はありません。その分、人の手でしかできない仕事に集中できるようになります。
また、利用者へのおもてなしを実現する接客機能を使えば、手厚く丁寧な接客サービスを行えるようになり、顧客満足度の向上に貢献できるでしょう。多様な機能で、人口減少にも負けないゴルフ場運営をサポートします。
シン・クラブメイトは、40年以上にわたりゴルフ場運営の支援を行い、老舗ゴルフ場からも信頼される「富士テレコム」が提供するクラウド型のゴルフ場基幹システムです。
ゴルフ場の実情を熟知した企業が構築した、ゴルフ場が真に求める機能を搭載したシステムを導入し、他社との差別化を図りましょう!
従業員‧スタッフ向けの営業状況把握のための画⾯と、経営者‧⽀配⼈向けの集客・売上着地予測の画⾯をそれぞれ⽤意。⽴場によっては不要となる情報が表⽰されず、使いやすくなっています。
担当営業‧専任SE‧専任インストラクターなど、業種特化したゴルフ場様専任チームが導⼊から稼働まで⽀援。遠隔操作によるサポートも可能です。
クラウド対応により、スマートフォンでのチェックイン‧オンライン決済などいわゆる「スマートラウンド」のスムーズな導⼊を目指せます。また、システムの⽼朽化や属⼈化とも無縁です。