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ゴルフ場経営における女性向け集客方法

なぜ今、女性ゴルファーの集客が重要なのか?

国内のゴルフ市場が成熟期を迎え、従来のビジネスモデルだけでは持続的な成長が困難になりつつある今、多くのゴルフ場経営者様が新たな活路を模索されています。その中で、最も注目すべき成長ドライバーが「女性ゴルファー」市場です。

縮小するゴルフ市場と、その中での女性市場のポテンシャル

長らくゴルフ市場は、中高年の男性が主要顧客層でした。しかし、団塊世代の引退や若者のゴルフ離れにより、ゴルフ人口全体は緩やかな減少傾向にあります。

一方で、コロナ禍を経て、密を避けられるレジャーとしてゴルフが再評価され、特に20代~30代の若年層や女性の新規参入者が増加しました。一時的なブームに終わらせず、この新しい流れをいかに定着させるか。ここに、市場全体のシュリンクを食い止め、貴社の経営を好転させるヒントが隠されています。

特に女性市場は、男性市場に比べてまだ開拓の余地が大きく、大きなポテンシャルを秘めています。

女性ゴルファーがもたらす経営上のメリット

女性ゴルファーの集客は、単に客数が増える以上の経営メリットをもたらします。

  • 客単価の向上:女性はランチやスイーツ、ショップでの購買意欲が比較的高い傾向にあります。魅力的な商品やサービスを提供することで、客単価アップが期待できます。
  • 新規顧客層の開拓:女性が来場しやすくなると、その友人、家族、パートナーなど、新たな層の来場にも繋がります。「女性が行きやすいゴルフ場」という評判は、結果的に初心者や若年層の男性にとっても敷居を下げ、客層の多様化を促進します。
  • 口コミ・SNSによる拡散力:女性は共感や体験をSNSで発信する傾向が強く、高い拡散力を持っています。「#ゴルフ女子」といったハッシュタグで、おしゃれなウェアや美味しいランチ、綺麗な施設が拡散されれば、それは強力な広告宣伝となります。

女性集客への取り組みは、既存の男性客を軽視することではありません。むしろ、ゴルフ場全体のサービス品質と施設環境を見直す絶好の機会であり、結果として全来場者の満足度向上に寄与するのです。

女性はここを見ている!ゴルフ場選びでがっかりするポイント、嬉しいポイント

「うちは施設も古いし、長年の常連客が多いから…」と諦めていないでしょうか。
重要なのは、男性客と同じ目線で施設やサービスを評価するのをやめることです。女性ゴルファーがゴルフ場に本当に求めていることを理解することが、集客の第一歩です。

【がっかりポイント】女性が敬遠するゴルフ場の特徴

どれだけコースが素晴らしくても、些細な点で「もう二度と来たくない」と思われてしまう可能性があります。

ハード面: 清潔感のないパウダールーム、時代遅れのロッカー、男性向けメニューばかりのレストラン

  • パウダールーム・脱衣所: 最も厳しい目で見られる場所です。「暗い・狭い・臭う」は論外。清掃が行き届いていない、髪の毛が落ちている、アメニティが最低限(もしくは無い)状態では、リピートは望めません。
  • ロッカー: スチール製の細く暗いロッカーや、男女共通の簡素なデザインは、非日常感を求めて来場する女性の期待を裏切ります。
  • レストラン: メニューが「カツカレー」「生姜焼き定食」といったボリューム重視の男性向けラインナップばかりでは、女性は選ぶ楽しみがありません。

ソフト面: 上から目線の接客、常連客ばかりで萎縮する雰囲気、初心者への配慮不足

  • 接客態度: ベテランスタッフによる「教えてやる」といった上から目線の接客や、逆に女性客への過度な馴れ馴れしさは、不快感を与えます。
  • 場の雰囲気: 受付やマスター室が男性の常連客の「溜まり場」になっており、大声での会話が飛び交うなど、新規や女性客が萎縮してしまう雰囲気は致命的です。
  • 初心者への配慮: ルールやマナーに不安を抱える初心者の女性に対し、威圧的な態度を取ったり、進行(プレーファスト)ばかりを厳しく求めたりすると、ゴルフ自体が嫌いになってしまう可能性もあります。

【嬉しいポイント】女性に選ばれるゴルフ場の条件

一方で、少しの工夫で「また来たい」「友達を誘いたい」と思わせることも可能です。

ハード面: アメニティが充実した綺麗なパウダールーム、おしゃれで美味しいランチ、写真映えするスポット

  • パウダールーム: 明るく清潔であることは大前提。メイク直しがしやすい広い鏡、個別のブース、充実したアメニティ(クレンジング、化粧水、乳液、コットン、綿棒など)があると評価が格段に上がります。
  • レストラン: 地元の新鮮な野菜を使ったヘルシーなランチ、見た目も美しいスイーツプレート、選べるハーフ&ハーフメニューなど、「ここでしか食べられない」魅力が重要です。
  • 写真映え(フォトジェニック): 景観の良いホールやクラブハウスのテラスに、ロゴ入りの看板やベンチを設置するだけでも、絶好のフォトスポットになります。

ソフト面: 丁寧で親切なスタッフ、女性が歓迎されていると感じる雰囲気、手ぶらで行けるレンタル品の充実

  • 接客: すべてのスタッフが、性別や経験に関わらず、すべてのお客様に平等で丁寧なホスピタリティを提供すること。「歓迎されている」と感じる安心感がリピートに繋がります。
  • 雰囲気づくり: フロントに季節の花を飾る、女性向けの雑誌を置く、分かりやすい案内表示を設置するなど、細やかな配慮が「女性に優しい」雰囲気を作ります。
  • レンタル品: 「手ぶら」で来場できることは、特に初心者やたまにしかプレーしない女性にとって大きなメリットです。人気ブランドの最新クラブセットや、おしゃれなデザインのレンタルウェアが充実していると、来場のハードルが大きく下がります。

明日から実践できる!女性集客を成功させる具体的なアクションプラン10選

大がかりなクラブハウスの改修や高額な投資は必ずしも必要ありません。まずは、すぐに始められることから着手しましょう。ここでは、ハード・ソフト・企画の3つの側面から具体的な施策を10個ご紹介します。

【ハード改善編】

  • パウダールーム徹底改善プロジェクト
    予算がなくても、まずは「徹底的な清掃」と「整理整頓」から始められます。その上で、話題の高級ドライヤーやヘアアイロンを数台導入する、クレンジングや化粧水などを揃えた「アメニティバイキング」を設置するなど、小さな投資で大きな満足度を生み出せます。
  • レストランメニュー改革
    既存の厨房設備でも工夫は可能です。地元の農家と提携し、「地元野菜のヘルシープレート」を開発する、パティシエがいなくても「季節のフルーツを使った華やかなスイーツプレート」を導入するなど、女性が「食べたい」と思うメニューを最低1~2品は加えましょう。
  • 「撮りたくなる」仕掛け作り
    景色の良いティーイングエリアやカート乗り場に、ゴルフ場のロゴが入ったおしゃれなフォトパネルを設置しましょう。また、数台のカートをカラフルにラッピングしたり、リボンで装飾したりするだけでも、格好の撮影対象となり、SNSでの拡散が期待できます。

【ソフト改善編】

  • 接客マニュアルの見直し
    「女性目線のホスピタリティ」とは何かを、全スタッフ(フロント、マスター室、レストラン、コース管理含む)で共有する研修会を開きましょう。特に初心者への声掛けの仕方や、不安を取り除くような笑顔での対応を徹底します。
  • レンタル品の充実
    クラブやシューズだけでなく、ウェアのレンタルにも力を入れましょう。人気ブランドと提携し、様々なサイズやデザインのウェアを取り揃えることで、「ゴルフウェアを持っていない」という新規層の障壁を取り除けます。
  • ドレスコードの明確化と緩和
    「襟付きシャツ着用」といった旧来のルールだけでなく、何をOKとし、何をNGとするのか(例:モックネック、ジョガーパンツの可否など)、イラストや写真付きでウェブサイトに分かりやすく掲載します。時代に合わせて過度な規制を緩和することも、若年層や初心者には有効です。

【企画・広報編】

  • 女性限定イベントの開催
    「レディースコンペ」は定番ですが、賞品を高級化粧品やエステ券にするなど、女性が本当に欲しいものにこだわることが重要です。また、プロを招いた「女性限定レッスン会」や、プレー後の「スイーツビュッフェ付き交流会」なども効果的です。
  • 魅力的なプランの造成
    プレー代だけでなく、付加価値をセットにしたプランを開発しましょう。「選べる豪華ランチ&スイーツ付きプラン」や、近隣施設と提携した「プレー&ヨガ・エステプラン」など、ゴルフ+αの体験を提供します。
  • Instagramの本格運用
    ゴルフ場の「楽しそう!」が伝わる写真や動画(例:綺麗なコース、美味しそうなランチ、笑顔のスタッフ)を積極的に投稿します。ハッシュタグ「#(ゴルフ場名)」「#ゴルフ女子」「#ゴルフ初心者」などを活用し、ターゲット層にリーチします。
  • 地元の女性インフルエンサー招待
    Instagram運用の一環として、地元の女性インフルエンサー(フォロワー数が多くなくても、地域での影響力が高い人)をテストプレーに招待します。彼女たちのリアルな体験が投稿されることで、地域の女性ゴルファーへの強力なPRとなります。

成功事例に学ぶ:女性集客を成功させるゴルフ場の取り組み

実際に女性集客に力を入れ、成果を上げているゴルフ場の事例から、成功のヒントを学びましょう。

事例1:【SNS活用】 地道なInstagram運用が女性ゴルファーの来場増に直結

「V字回復」のような派手な成果でなくとも、SNS、特にInstagramの地道な運用が女性ゴルファーの来場に繋がった事例は全国にあります。あるゴルフ場のSNS担当者は、「(中略)インスタを活用するようになって女性ゴルファーの来場が増えました。プレーするコースをインスタで探しているのだと思います」と語っています。

重要なのは、単なるコースの美しさだけでなく、美味しそうなランチメニュー、清潔な施設の様子、笑顔のスタッフなど、「楽しそうな雰囲気」を写真や動画で伝えることです。「#ゴルフ女子」「#ゴルフ初心者」といったハッシュタグで、ターゲット層に情報を届ける努力が、着実な集客に結びついています。

参照元:ALBA Net(「SNS活用でゴルフ場の経営が上向き!? 来場者との会話も増えて満足度アップ」

事例2:【施設改善】 「女子会員の声」を徹底的に反映したロッカールーム

女性集客において「パウダールーム(ロッカールーム)」の快適性が極めて重要であることは先に述べた通りです。「琵琶湖カントリー倶楽部」では、2021年に女性ロッカールームを全面リニューアルしました。

特筆すべきは、その設計ベースに「女子会員の皆さまから預かった設計図」が活用されている点です。利用者のリアルな声を反映し、パウダールームを8ブース、個室シャワーブースを4室に拡充。さらに、光触媒仕様の植物を配置して空気清浄にも配慮するなど、「女性が本当に求める空間」を追求しました。大規模な改修は投資が必要ですが、利用者の声を起点にした改善が、高い満足度とリピートに繋がる好事例です。

参照元:琵琶湖カントリー倶楽部(「女性ロッカールームリニューアルオープン」

事例3:【コミュニティ企画】 女性サークル発足で「集う場」を提供

プレーするだけでなく、「ゴルフ仲間と繋がる場」を提供することも有効な戦略です。「ブリストルヒルゴルフクラブ」は、女性に人気のコースとして知られていますが、その要因の一つに独自のレディースサークル「Ms. Bristol」の存在があります。

お一人からでも参加できるこのサークルでは、女性限定コンペやレッスンイベントを定期的に開催。さらに、レストランの新メニュー試食会や座談会なども行うことで、ゴルフ場が単なる「プレーする場所」から「女性ゴルファーが集うコミュニティ」へと昇華しています。こうした取り組みがロイヤリティを高め、継続的な来場を促しています。

参照元:ブリストルヒルゴルフクラブ(Golf | レディースサークル「Ms. Bristol」のご案内

まとめ:女性集客は、ゴルフ場の未来を創る投資である

本記事では、縮小するゴルフ市場において女性ゴルファーの集客がいかに重要であるか、そしてそのための具体的な視点とアクションプランを解説してきました。

女性が敬遠するポイント(清潔感のない施設、男性中心の雰囲気)を排除し、喜ぶポイント(充実したアメニティ、美味しいランチ、歓迎される雰囲気)を強化する。そのために、ハード(施設・設備)、ソフト(接客・サービス)、企画(イベント・広報)の3つの側面から、できることから着手することが求められます。

女性集客への取り組みは、単なる短期的な売上アップ施策ではありません。それは、貴社の施設のイメージを刷新し、新たな顧客層を開拓し、ひいてはゴルフ業界全体の活性化に繋がる未来への戦略的投資です。

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